春の風

止みそうにない、
強い雨が降る。
仕事終わりの君はきっと
傘を持ってない。
記憶の中の僕が迎えにいこう。
おっきい傘持って、記憶の中の君を待つ。
昔の僕等は、一本の傘で二人仲良く街を歩くだろう。
今の僕らは別々の恋人と街を歩いてて、
ふとした時に昔の僕らとすれ違う。
お互い、
何か想うことはあるけれど、
これからは交わることのない別々の道を
1歩、1歩、
何かを踏みしめるようにして歩いてく。
ふり返ることはない。
そう、きっと。
目が覚めると、
雨は止み、
この上ない快晴の空の下、
春一番が吹いていた。

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